GWの連休中にしたこと＜副院長＞

私は、日本アルプスの山々の写真集をゆっくりと眺めました。
この季節、上高地の徳沢あたりでは、ニリンソウがお花畑になります。
緑色のニリンソウに出会うと幸運だそうで、
確か去年は現地で探して歩いた記憶があります。
見つけて嬉しかったですね。
それを思うと、「今年は写真集を眺めるだけかぁ」と
少し残念でもありました。

ルミナスコーヒー（就労支援事業所エミリィのもの）をいれて、表紙を開きました。
最初は、山開き間もない、まだ雪に覆われた西穂高に朝日が差す風景でした。
茜色とピンク色と、反射する雪の白さと。
おそらく未明にスタイバイして撮影されたのでしょう。

次のページは、蝶ヶ岳。そして戸隠山へと続きます。

そうです。
１ページをめくる毎に私はアルプスの山々をいくつも巡ることができたのです。
しかも。生身の私の体の力では、絶対に行き着くことができない険しい山の頂上や、
朝に弱い私の精神力では、絶対に起きられない時間帯の山の様子ではありませんか。
写真集の中で巡る日本アルプスの山々は、まさに未知の扉を開けるような体験でした。
それぞれのページをめくる度に、私は時間と空間を超え、
写真集ならではの、壮大な旅を心でしました。

人生には、物事を楽しむための無限の方法があることを思い出させてくれる瞬間でした。
「こうでないとつまらい」とか「こうでないと価値がない」とか、
そう思い込んでいると勿体ない！　　と、気づかせてもらった連休でした。