お子さまによっては、内科や小児科の方が受診しやすいということも多々あります。
そのような際には、精神科をためらって受診のタイミングを逸するよりは、
まずは行きやすいところに行かれることをおすすめします。
その上で、精神科クリニックが、お子さまにどのようなアプローチができるのか、
それはどのような専門性なのかを、次にまとめますので、参考になさってください。
1. 専門性とアプローチ
精神医学、特に児童精神医学に基づく診療です。
軽度の不安・抑うつ、学校適応の問題、夜尿症や頭痛・腹痛などの心因性症状に加えて、
生活上の困難度が高い、発達障害(ADHD, ASDなど)、
気分障害(うつ病, 双極性障害)、PTSD、
合併症や2次障害などの診療もしています。
精神科医は、(ここが非常に大事なのですが)「相談」とは違い、
「精神療法」という治療法で、「疾患」の改善に努めます。
その中で、自傷他害のリスクが伴う場合には、
必要時、必要量の薬物療法を慎重に行い、何よりも、心身の安全を守ります。
私たちは、そのように考えています。
2. 連携体制
学校・児童相談所・福祉機関と、密な連携をします。
また、小児科からの紹介を受け入れることや、
入院設備が整った専門病院への橋渡しをすることが可能です。
進級や進学、就職など、ライフステージを通した治療が継続できます。
あらゆる機関と相補的な役割を果たしながら、子どものメンタルヘルスを支えます。