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胡蝶蘭が咲きました
- 副院長ブログ
小さくても、しっかりと咲きました。
開院のときに贈っていただいたいた胡蝶蘭の鉢。
正直「また枯らすかも…」と思いながら、なるべく日の当たる場所に置き、
水やりだけは忘れないようにしていました。
そうして、今日、小さなつぼみがふくらみ、そっと花が開いたんです。
それはとてもミニサイズ。
でも、花びらはつややかで、ピンと咲いていて、少しドヤ顔。
「あれ、この感じ…どこかで見たような?」という感じ。
思い出したのは、クリニックに来る子どもたちです。
特に、知能検査に取り組んでいるときの表情です。
検査の場面では、緊張している子もいれば、「できるかな…」と不安そうな子もいます。
でも、説明を聞いて、自分なりに一生懸命考えたり、問題に向き合ったりする姿は、
本当に真剣そのもの。
目を輝かせてパズルを組み立てたり、
「できた!」とちょっぴり得意げに答えたりする姿は、
まるで、今日咲いた胡蝶蘭の花そのもののようです。
検査という場面は、決して「できる・できない」を決めつけるためのものではありません。
どんな力を持っていて、どこでつまずきやすいのか、
どう支えたらもっと楽に過ごせるのかを一緒に探る機会です。
けれど、その中で見える「その子らしさ」や「がんばる力」には、いつも心を動かされます。
胡蝶蘭も、子どもたちも、小さいけれどしっかり自分の力を出そうとしています。
その姿に気づき、そっと支え、一緒に進んできたいなぁ。
小さな胡蝶蘭を写真に撮って、クリニックのスタッフに「咲いてるよ」と伝えつつ、
そんなことを思いました。