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人としての幸せ ということ
- 副院長ブログ
心理・社会的な視点より
「人としての幸せ」を考えるとき、
心理的な側面からは、
それが単なる生存のための条件にとどまらず、
精神的な満足感を伴うものだと感じます。
私たちは誰もが「誰かに受け入れられたい」
「社会に自分の居場所があると感じたい」と願っています。
これらの欲求が満たされるとき、
人としての幸せを実感できるのではないでしょうか。
私が心理師として患者さまと対話をするとき、
患者さまは「自分は価値がない」
「誰にも必要とされていない」と感じている場合が少なくありません。
しかし、そういった思いを抱えた方でも、
安心して自分の気持ちを話せる場所があると、
次第に他者とのつながりや、
自分の存在意義を見いだせるようになります。
「人としての幸せ」は、
単に社会や他者から与えられるものではなく、
自分がその幸せに「気づき、受け取る力」を育むことでもあるのです。
心理師としては、その気づきをサポートすることが大切だと考えています。