「人としての幸せ」ということ

  • 院長ブログ

医学的・生物学的視点より

この間、副院長と、
人としての幸せと自分らしい幸せ ということについて
意見を交換しました。
大変興味深いなと感じたのと、
明らかに視点が違っていたので、
ブログで紹介しようと思いました。

人としての幸せを考えるとき、
精神科医としてまず注目するのは、生物学的・医学的な観点です。
私たちの心と体は密接に関係しており、
健康で安定した基盤がなければ、
本当の意味での幸せを感じるのは難しくなります。

例えば、睡眠、食事、運動など、
生理的なリズムが整うことは、脳や神経系の働きを正常化し、
不安感やストレスを軽減するために欠かせません。
さらに、
社会的なつながりや安定した生活環境は、
人間が本能的に求める「安全」や「愛と所属」の欲求を満たします。

診療の現場では、
こうした基盤が整わないままに無理を重ねている方を多く見かけます。
だからこそ、
精神科医として「人としての幸せ」の基本条件を整えるために、
医学的な治療や生活改善の提案を行っています。
それは、次のステップである
「その人らしさ」を生かした幸福の実現に欠かせない土台となるからです。

(その人らしさの幸せについては次回)
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