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令和6年度広島県発達障害児・者診療医養成研修にてお話しました
- 副院長ブログ
先日、院長とともに
令和6年度広島県発達障害児・者診療医養成研修に参加し、お話させていただきました。
私は現在、地域医療との連携を中心に活動しています。
発達障害のある方々にとって重要なのは、
医療と生活支援をつなぐ「橋渡し」の存在です。
そのため、私は患者さまと地域の支援機関や学校、福祉サービスとの間に
信頼関係を築くことを最も大切に考えています。
その信頼関係を築くために、何よりも大切なのは
「患者さまを患者としてだけではなく、一人の人として大切に思う姿勢」だと感じています。
診察室や病院の中で見える部分だけではなく、
その方の背景やこれまでの人生、
そして未来に向けた希望を丁寧に受け止め、
理解を深めることを心がけています。
一見、小さなやり取りの中にもその方の思いや価値観が反映されていることが多く、
そうした部分に「気づく」ことが、
次の一歩を一緒に考える上で大きな鍵となります。
私たちの仕事は「治療」だけで完結するものではありません。
患者さまやご家族が地域で安心して暮らし続けることができるよう、
支援の輪を広げ、地域全体が一つのチームとして機能することが理想です。
今回の研修では、相互理解と信頼関係の構築を中心に、
当院の取り組みを紹介しました。
今後とも、
「患者さまを患者である以前に、一人の人として大事にする」
――その気持ちを胸に、街の小さなクリニックにできることをし尽くして、
連携の輪を広げていきたいと思います。