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クリニックの開院準備を体験して学んだこと<副院長>
- 副院長ブログ
予想外の出会いと新たなつながりはすごい感動だ
開院準備は、ただの物理的なプロセスではありませんでした。
全体のコンサルテーション、設計、施工、撮影、広報誌、他にもあらゆるプロフェッショナルの方それぞれに、独自の視点と高い専門知識があって、お話をさせていただく毎に、感動し、尊敬の念を抱くようになりました。
たくさんの感動がある中で、内装完成後の撮影を担当されたカメラマンさんが仰った言葉を紹介します。
「被写体を好きになること」「複数種の良いレンズを使いこなすこと」「ずっと単焦点レンズで練習した」
写真は好きだがどうしても自分では撮れない私が質問すると、その方は、この3つを言われました。
その言葉が、私の耳に入った瞬間に、しびれました。
「カメラマンが被写体を好きになることでその魅力を最大限に引き出すように、患者さま一人ひとりの理解に努め受け入れることで、その人の強みや可能性を引き出す心理師でありたい。」
「カメラマンが異なるレンズを使い分けて被写体の美を捉えるように、多角的な視点と適切なツールを用いて課題の本質を明らかにし、回復を手助けする心理師でありたい。」
「今まで、私は、単焦点レンズでいたように思うので、異なる視野に積極的になっていこう。」
臨床26年目、五十路の春に、こころの芯を確かめることができました。もう一度、初心。
この度、クリニックの開院までに、本当に多くのみなさまが、惜しげもなく、知識と技術を渡してくださったおかげさまで、今日、スタートできます。
これまで接点のなかった異なるバックグランドを持つ人々と交流できたことで、私の、仕事や暮らしぶり、あらゆる価値観に、新しい視点が育まれました。
予想外の出会いとつながりには、すごい感動があるんですね。感謝。