Blog
ブログ
当事者の力
- 副院長ブログ
副院長ブログ:当事者から渡せるもの
私は「当事者から渡せるもの」を考えました。
その一つは、「私だけじゃなかった」という安心感です。
私の体験ですが、
私は本を読むことが好きなんですね。
でも、細かな内容を覚えることは苦手です。
特に専門書。
読んでも、「何が書いてあったかな」と思うことが少なくありません。
「覚える力が弱いのかな。」
「無意識下(笑)で、私は心理学が嫌いなんじゃないか。」
あまりにも読んでも忘れることを、そんなふうに思っていました。
そのことを何気なく人に話したことがあります。
すると、その方は軽々と、
「私も同じ!!」
「シャワーを浴びるときの水みたいに、内容の多くは流れ落ちる!」
「その中で、ちょっと残るものがあればそれを大事にしたら。」
と言いました。
その瞬間、肩の力が抜けましたね。
「この人も? え?私だけじゃないの?」「そうかぁ」って、思えたからです。
それ以来、「忘れないように」と構えなくなり、
むしろたくさんの本に触れてみようと思えるようになったのです。
悩む時、「こんなのは、自分だけかもしれない」と陥ることがありますが、
「私もそうでした」という当事者の言葉が、特別に作用することがあると思います。
他者の経験がそのまま自分の答えになるわけではなくても、
「自分だけじゃない」の小さな安心や焦り・孤独感の低減は、
当事者だからこそ渡せるもののひとつではないだろうかと感じていて、
当院でも、そのような当事者の活動を応援したいと思っています。
先日、遠方から事業の説明に来て下さったYさんに、感謝します。