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開設2周年
- 副院長ブログ
下手くそだなぁと思うこと
私は、この機会に、
「あぁ、自分は下手くそだなぁ(もっと力をつけなければなぁ)」と、
じわじわ感じていることを、思い切って書いてみようと思います。
四捨五入すると30年前、私はある場面で、
「それではうまくいかないのでは?こうした方がよいのではないでしょうか」と、
真面目に発言したことがあります。
すると、その内容以上に、“伝え方”について厳しく指導を受けました。
また別の機会には、
「言葉を届けるときには、“包み方”(言葉選びや言い回し)のバリエーションを
たくさん持てるといいね」と教わりました。
要するに、私は、言葉遣いがとても下手だったのだと思います。
「自分の言い方で相手が怒るのは怖い」
「悲しませるのは申し訳ない」「できれば傷つけたくない(自分も傷つきたくない)」
そんな思いが強くなるほど、人前で発言すること自体を避けるようになり、
特に、相手と異なる意見は、“言いにくい”から、
ほとんど言わない職員になっていました。
ただ、その後、管理運営を任される立場になると、無難に装い、何とか務めていたので、
周囲からは
「(上沼恵美子さんみたいに)よく喋る人」
に見えていたかもしれません。
けれど内心では、ずっと、
「大切だと思っているのに、“言いにくいことだから”って、言えていないなぁ。」
「だめやん、自分」
という感覚を抱えていました。
仕事上、必要なことは伝えますし、
以前よりは、言葉の選び方や伝え方も少しはましになってきたと思います。
ただ、今でも至らないと感じるのは、
相手にとって簡単には受け入れ難い内容であっても、「聞いたから役に立った」と、
感じてもらえる形で届けることです。
そういうわけで、私は、四捨五入すると臨床30年のこの時期に、
「どんな関係性の中で」「どんな順番で」「どんな言葉で」語りかけるかを、
深く悩み続けています。
正しさの言葉だけでは届かないし、優しい言葉だけでは支えきれないし、
単に“上手い言い回しでよく喋る”では通らない、
これは、心理師としては、かなり本質的な話なんですよね。
「何を言うか」より「相手の人生の中で、その言葉がどう活きるか」を考え、
自分の言葉遣いの責任を負おうとして、臨床が一段と難しくなりました。
「言葉は力」― 三浦綾子…ほんとに。諸刃の剣。肝に銘じて邁進します。