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開設2周年
- 院長ブログ
難しいなと思っていること
クレール心療クリニックが開院して、2年が経ちました。
この2年間は、「街のクリニックの診療の土台作り」だったように思います。
患者さまが多い日は、診察時間だけを見ると、お一人あたり5分から10分に満たないこともあります。
その中で、僕が最も難しいと感じ、悩み続けてきたことの一つが、
診療における「公平」と「適正」をどう両立させるか、ということでした。
僕は、「全員を同じ時間だけ診ること」が、公平な診療だとは考えていません。
短い確認で十分な方もいれば、その日の状態によっては、
時間をかけて話を整理しなければならない方もいます。
だから僕は、「みなさんに一定の診療時間を確保すること」と同時に、
「その方に今、本当に必要な診療を行うこと」が両立されてこそ、
「適正な診療」なのだと思っています。
そしてその適正さは、予約の多さや、時間に限りがあることなど、
クリニック側の事情によって、下げてはいけないものだとも感じています。
僕はもともと、言葉で流暢に進めるタイプの医師ではありません。ですから、
限られた時間の中で、
「何を優先して伝えるべきか」
「今この方に必要なのは、薬の調整なのか、安心なのか、生活整理なのか」
を考え続けるうちに、
自分でも気づかないまま、表情が硬くなっていたこともあったようです。
困った僕は、スタッフに協力をお願いしました。
時折、患者さまに、「診察では、先生と話ができていますか?」と
声をかけてもらうようにしたのです。
すると中には、
「実は…」と、診察室では言えなかったことを教えてくださる方がいました。
その内容をもとに、診察で改めて話題にしたり、
必要な時にはこちらから連絡を差し上げたりすることもありました。
その経験を通して、僕は知りました。
「適正な診療」は、医師が診察室の中だけで作るものではなかったのだと。
スタッフにサポートされ、患者さまが言葉を返してくださり、
その積み重ねによって、初めて診療があるべき形になっていく。
僕にとってこの2年間は、そのことを学び続けた時間でもありました。
まだ模索の途中です。それでも、
「ちゃんと診てくれている」と感じていただけるよう、
これからも鍛錬していこうと思っています。